デザインは中村征宏による。名称の由来は「ナカムラ+アール(R
ound)」とされる。
1972年、第1回の石井賞国際タイプフェイスコンテストで第1位を
獲得し、翌年、手動写植機用文字盤として発売された。従来の
丸ゴシック体のような字面の小さい丸ゴシック体に対し、仮想ボ
ディを目一杯に使用、平仮名や漢字の「毎」などに顕著な、丸ゴ
シック体としての特徴であるラウンド処理を強調したデザインか
ら、写植書体としてはスタンダードともいうべきシェアを誇り、その
後の丸ゴシック体のデザインには大きな影響を及ぼしたといわれ
る。
そのゆったりとし、温かみのあるデザインはもとより、高い視認性
・可読性からもグラフィックデザイン、出版分野では好評を博し、
広告コピーから女性誌の本文、サインシステム、工業製品におけ
る操作表示など幅広く使用された。ナールに先導された丸ゴシッ
ク体を、当時社会現象となった「丸文字(および若者文化)」に迎
合するものだとする批判も見られたが、少なくとも中村とナールに
関していえば、それは適切とは言いがたい。これは彼の経歴にお
いて手描きテロップの制作に従事していた時代の、字詰などの技
術的制約と視認性の接点に基づいているからである。
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